日本語の不思議!数え方に隠された意外な由来

雑学

皆さま、お葉っぴー(^^)お世話になっております。とも葉くんです

最近テレビを見ていてふと気づいたことがあります。私たちは日常の中で「一つ」「二人」「三匹」といった数え方を、何の違和感もなく口にしていますよね。でも、よく考えると「どうして人は“二人”で、動物は“三匹”なの?」と不思議に思う表現がたくさんあります

今回は、日本語の摩訶不思議な数え方と、その由来を雑学として共有させていただきます


🐇 動物編:なぜ兎は「羽」で数えるの?

鳥を「羽」で数えるのはわかりますよね。翼=羽根から来ています
では、兎(うさぎ)も「一羽、二羽」と数えるのはなぜでしょうか?

実は江戸時代、兎の肉は鳥肉の代用品として食べられていました
鳥と同じ扱いをしたため、助数詞まで「羽」となったのです
また、仏教では四足動物の肉食が禁じられていたため、兎を鳥に見立てて「羽」で数えたという説も

👉 食文化と宗教が組み合わさった、不思議な由来ですね


🍣 食べ物編:豆腐は「丁」、寿司は「貫」

豆腐を「丁」で数える理由

豆腐を「一丁、二丁」と数える理由

豆腐を買うとき、今でも自然に「一丁ください」と言いますよね。実はこの「丁」という数え方は、江戸時代の豆腐屋さんの慣習から生まれたものなんです

1. 「丁」の意味

「丁」という字には、もともと「整った四角い形」や「一区切りの単位」という意味がありました。江戸時代、豆腐屋では大きな桶に作った豆腐を四角く切り分け、その一つを「一丁」と呼んで売っていたのです。つまり「丁」は「一塊(ひとかたまり)」を指す言葉だったわけです

2. 江戸の豆腐屋と庶民文化

江戸の町では、豆腐は庶民の重要なたんぱく源。豆腐屋は朝から天秤棒をかついで「とーふー」と声をかけながら売り歩きました。そのとき、四角く切り分けられた一単位を「一丁」と呼んだため、この表現が定着していきました

3. 今も残る「一丁、二丁」

現在では、パック豆腐もサイズがまちまちですが、呼び方としては「一丁豆腐」「半丁豆腐」が普通に使われています。これは江戸時代の売り方や生活の名残が、現代にまで伝わっている好例といえるでしょう

寿司を「貫」で数える理由

にぎり寿司を注文するとき「一貫」「二貫」と数えますよね。実はこの言葉の由来は、江戸時代のお金の単位にあります

1. 江戸時代の寿司は大きかった

江戸の寿司は、現代の2〜3倍ほどのサイズがありました。今のように「つまむ」感覚ではなく、おにぎりに近いボリュームがあったのです

寿司の数え方「一貫」の由来とは? 江戸時代からの豆知識

お寿司屋さんでよく耳にする「にぎり一貫」。みなさんは、この「貫」という単位の由来をご存じでしょうか?実は江戸時代にさかのぼると、ちょっと面白い背景があるんです


江戸時代のお寿司事情

江戸時代のにぎり寿司は、今のものよりずっと小ぶりでした。しかも「二個一組」で出されるのが基本スタイル。値段はだいたい二個で八文(今のお金で200円前後)といわれています。

当時の庶民にとっても手の届く、まさにファストフードのような存在だったのです


「一貫=寿司二個」の由来

では、なぜ「一貫」という数え方になったのでしょうか?

江戸の人々は、この「二個一組」をまとめて「一貫」と呼ぶようになりました。つまり、

  • 寿司一個=四文
  • 寿司二個=八文 → これを「一貫」

ということです

ここで注意したいのは、「貨幣の一貫(1000文)」とは直接の関係がないという点。あくまで寿司の数え方としての「一貫」なんですね


現代に残る「一貫」

その名残が現代にも受け継がれ、今でも「寿司一貫=二個」とされるのが本来の形です
もっとも回転寿司やチェーン店では、一貫を一個で出すことも多くなっていますが、伝統的な数え方を知っていると「お寿司通」にちょっと近づけるかもしれません


まとめ

●今も「一貫=二個」が本来の数え方

●江戸時代の寿司は二個一組で提供されていた

●その「二個一組」を「一貫」と呼んだ

●貨幣単位の「一貫(1000文)」とは無関係


📜 文化編:人・本・お経の数え方

「ひとり」「ふたり」だけ特別読み

「三人=さんにん」なのに「一人=ひとり」「二人=ふたり」だけ特別なのは、古い日本語が残っているから
大昔は「ひとり」「ふたり」「みたり」と独自の呼び方があり、三人以降は中国由来の「~にん」が広まりました

本やお経を「巻」で数える

今は「冊」が一般的ですが、昔は本=巻物の形だったため「一巻、二巻」と数えていました。
特に仏教のお経は「第○巻」と表され、巻物文化の名残が今も残っています


🐟 その他の不思議な数え方

  • 魚を「尾」で数える:尾びれが象徴的だから
  • 橋や灯籠を「基」で数える:石碑や土台の単位が転用されたため
  • 拍手を「一双」で数える:両手で一組だから。相撲や神事で特に意識されます

助数詞は文化の鏡

後半の掘り下げは記述しませんでしたが(思ったより長くなったので)、日本語の数え方は単なるルールではなく、宗教・食文化・生活習慣が反映された「文化の鏡」です。兎は羽、豆腐は丁、寿司は貫…。背景を知ると「なんでそう数えるの?」が「なるほど!」に変わります

こうした数え方ひとつにも、先人たちの知恵や暮らしの工夫が息づいています。言葉を通して過去を知ることは、今を生きる私たちにとっての学びにもなり、未来へつながるヒントにもなると考えています

数の表現を見直すことで、日本語の奥深さと、そこに込められた人々の営みの尊さを改めて感じられるのではないでしょうか

そんなことを考えながら、今日のブログはここまでにしようと思います。身近な言葉の中にある文化の深さを、ちょっとでも楽しんでもらえたら嬉しいです

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